日本人と認識されない日本人

日本人が、他のアジア人と同じ様に認識されている。

東洋から離れた遠い国の人にとっては、日本人は表面上他のアジア人と見分けがつかない。
その事は無理のない事だろう。　東洋人を日常的に頻繁に目にしていない、欧米人や中東の人々やアフリカの人々にとっては、日本人と中国人などの他のアジアの人々との差異は区別が出来ないのは、無理のない事だろうと思う。

だからと言って、日本人が他のアジア人と同一視されるのは、好ましくない。　我々日本人は、
日本人と他のアジア人との違いを、それなりに判別できる。　中にはちょっと判別できない人が
いても、顔を見るだけでも、大抵はその違いは推測がつくものだ。

我々日本人が、例えば、欧米人を見て、例えば、ゲルマン系だとかラテン系だとかの違いは
分かっても、どこの系統の人なのか、ちょっと分かりにくい様に、日本人が表面的に識別され
にくい事に文句の言える筋合いではないのかも知れない。

しかし、いつまでもそうであっていい訳がない。　日本人が日本人として認識される為には
他の国との違いを認識してもらえる様になる必要がある。　これまでの日本人は、概して
「顔を持たない」日本人が多数派だった。　個人として「独自の顔を持つ」日本人は、皆無だったとは言わないが、仮に存在していても、ほぼ例外的だったという印象を払拭できない。
はっきり言って、一般の日本人はほぼ「顔を持たない」人々だった。

そんな状況では、他国人とごちゃ混ぜにせず、我々日本人をきちんと正しく認識せよと言っても、無理がある。　だから、日本人も他のアジア人と同じ様に認識され、こんな事件に巻き込まれる事になるのだろう。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/日本人を「コロナ」とからかい暴行か-パレスチナ人逮捕/ar-BB10EEUJ?ocid=spartandhp

これは、有名人になることを要求しているのではない。　少なくとも、自分の所属するもしくは
関係する分野では、一人の名前を持つ個人として日本人になる努力が望ましい。自分がやった仕事や発言した事には、所属するグループの一員としてではなく、個人としての自分の名前を記せる
そんな存在にはなる必要がある。　個人の責任の所在を明記しない顔のない発表は論外である。

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