テロに関して思う

テロに関して思う

テロに見舞われたフランス。
その国の安全を守るべき政権は、テロ叩きの為に、
ISへの報復の為に、ISへの空爆強化に出る。
政権に国民の安全確保責任があるが故に、
その行為を部外者が非難できるものではない。
当面は、更なる被害の再発防止の為には、
出来る手はすべて打たないとダメだろう。

でも、単純に想像しても、
そうした空爆強化で、更なるテロ再発を防げるのかという点では、
多分、再発防止は「不可能」だろうと思われる。

自爆を躊躇しない捨て身の、一般人に対する無差別攻撃。
少人数でいつ実行されるのか予測のつかないテロの根絶は、
武力では完全に抑え込めない。

物事の本質に着眼すれば、何が原因なのか、理屈の上では解明できても、
そうした行為を根絶することは至難の業だろう。
でも、根本原因を徐々にでも、削減していかないと、
そうしたテロ行為はなくならない。

気の遠くなる程の年月が必要だろうが、
根本原因の削除の為に働きかけるべきなのは誰の目にも明白。

日本人の間で、そうしたテロがまれなのは
テロ行為の誘因となる原因が殆ど見当たらないからだろう。
いくら経済が停滞して、貧乏な生活を強いられていても、
自分の命と引き換えにそんなことをしなければならない理由はどこにもない。
そういう意味では、日本の貧乏は本物の切羽詰まった貧乏ではないのだろう。

大量の難民を出し、日々生命の危険にさらされているシリアの人々等々。
極限まで追い詰められている気の毒な人々。
宗教もかなり影響力があるのだろう。
単に武力を行使するのではなく、どうすればいいのか考える必要がある。

タグ：テロ防止 何故テロが起きるのか？