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火中の栗を拾う [blog]


辞書で調べると、「火中の栗を拾う」とは、
「他人の為にあえて危険なことをするたとえ」とある。
出所は「イソップ物語」中の寓話かららしい。
英語ではその表現は
「take the chestnuts out of the fire with the cat's paw」
という事らしく、転じて「take risks for someone else's sake」
という事になるのだろう。
でもイソップ童話はJean de La Fontaineの作品だから、
もともとはフランス語の筈。

そういう話は横に置いて、MSN産経ニュースの
「異論暴論」正論8月号に出ていた「歴史認識問題」を巡る、
最近の保守政治家の姿勢に関するコメント。
「彼らの言動が委縮している」とのくだり。
私もその山田宏衆議院議員の言う、
「今、日本人に必要なのは、冷静さではなく怒りである」
との訴えに共感する。

問題の主、誰もが知るそのアジアの某国は、
聞いている話では、New York Timesや
Washington Postなどの媒体を使って、
「実態とかけ離れた不当なプロパガンダ」を展開し、
我が国の名誉が傷つけられているとのこと。
それに対して、日本の川村泰久主席領事が、
尖閣を中国領と主張するNY Times論説委員に反論した。
立場上至極当然のことだと思うが、
そんな立場にあっても誰もがそうする訳でもないので、
彼の功績に拍手を送りたい。

他方、日本の政治家や国民大衆も、
そうした理不尽に真っ向から明確に否定する対応を
していない様子で、それを誤って「大人の対応」と表現しているが、
その表現は不適切きわまりない。
それは「腰抜け」であるという以外にはない。
言うべきことは言い、主張すべきことは、
はっきり主張する姿勢がないと、
他国によって大々的に繰り返して宣伝される大嘘が、
時間の経過と共に、聞く者の耳にはあたかもそれが
本当のことのように聞こえてくる。
嘘も100編繰り返して言えば、本当になる。
そんな現象が定着するのを防止する必要がある。

政治家は、選挙で落選すればただの人だから、
小粒の政治家は自己の身の保身のことを考えると
「他人の為にあえて危険を冒したくない」とうのが本音だろう。
自分の足元が危うくなりかねないのを十分に認識しながら、
正しいことは正しい、誤りは誤りと、主張されるタイプの
橋下大阪市市長のような存在は貴重だ。
彼のように、自分のリスクを十分認知しながらも
省みず、勇敢に自説を公言するような人が、
問題の閉塞感の殻を破ってくれる資質を持っている様子。
まあ確かに荒削りの部分もないではないが、
荒削りでないとできないのかも知れない。
自分個人の目先の損得を計算せず、
ご自分の信念を主張するその姿勢は、
可能性を大いに秘めている。
それこそ「火中の栗を拾う」ではないか。
人は結果で評価される
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