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謙虚さを尊ぶ日本人 [日本人論]

国家単位、民族単位で、日本民族を
他国の多様な民族と単純に比較した場合、
我々の一般的特徴として、真っ先に思い当たるのは、
日本人は「謙虚」であるという事だろう。

自己主張をする西洋人や他のアジア人との比較において、
日本人はとても「奥ゆかしい」。
自分のことを自分でほめることは、
恥ずべきことだと思っている。だから、
普通の日本人は「我が、我が」と
自己主張することを、極力避ける傾向がある。
どちらかと言うと、日本人全体が、
ひとつの均質的な集合体みたいなもので、
その歴史的島国根性を背景に、
お互いにお互いが同質であることに安住感を持ち、
異質なものは、極力排除しようとする。

だから、群衆の中で、一人だけ目立つことが許されず、
仲間と同じ色の羽を持つ存在であることを面前に
打ち出すためには、自分や自分に属するものが、
他の人と同類もしくは類似でなければならず、
自分を抑えて「謙虚」であることで、
仲間社会に受け入れられる。

元来、日本人の間には人類としての異質や多様性はないので、
異質なものを鷹揚に受け入れるという寛大さはない。
毛色が同じであってもなくても、日本人以外の
異国人との付き合いや接触が殆ど皆無だったため、
異国の人との交流の為の知恵や才覚も発達しなかった。
仲間からの突き上げを避ける為に、ただただ自分が
群衆の中で目立たないようにすることに腐心し、
「謙虚であること」で保身してきた。

自分に誇れることがあっても、自分の家族や親類縁者に
誇れる者がいても、決して自分の口からは、
自慢げに話すことはない。
それに反して、西洋人は誰それのことを誇りに思うとか、
自慢に思うとか、そういうことをよく口にするが、
日本人は西洋人のそれとは正反対のように思うし、
中国人の間に見られるような、強烈な自己主張をする
という事もない。
むしろ、自己主張をしないが故に受け入れられるのが日本社会。
多分、中国社会では、自己主張をしなければ,
生きていけないのではないかと思われる。
短期の滞在中に、それを裏付ける実例を目の当たりにした。
彼らの間では、しょっちゅうトラブルがあり、
その解決の為には、人前で大声を出して怒鳴りあうことも
珍しいことではなさそうだ。 警官同志でも、
なんと白昼公然と制服を着たままでそれをやる位だから。
それだけ、日本社会の中が、その閉鎖性のそしりを免れないが、
上品に成熟しているように思われる。

そういう事も、他と比較して、やっと気付く。





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