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ミラノでは、旅行者の懐事情が表に出た。 [ただ一度の経験]

最悪は、ミラノのホテルでの朝食時のこと。 
ニューヨークで起きた、あの連続テロのあった年だから、
すでに前述のように、飛行機に乗ること自体が敬遠され、
海外旅行者の数が激減した年でした。
だからでしょうか、
旅行社は旅行代金を無理して値下げしたのでしょう。 
そんな無理のある背景で、辻褄をあわすために、
コスト削減という事が行われたのではないかと思います、

朝の食事に許されたのが、なんとコーヒー一杯ずつ。 
それを明確に、言葉ではっきりと言われたのです。 
あれは、最初で最後の経験。 
あんな特殊な事、忘れもしません。 
そこで、どうしようかと考えました。 
たかがコーヒー一杯のことで、騒ぐのはみっともない、
とでも言うのでしょうか。 誰も何も言いません。 
でも、そんな条件は前もって明確にされていない、
とでも言えば、それも事実に違いありません。 
見渡せば、皆さん日本人は、とてもお行儀がいい。 
旅行社に言われた通りに、じっと我慢しておられる様子。 
でも、それでは芸がない。 
丁度その場に、イタリア人のカメリエレがいるのを発見。 
英語で言えば、周りの人に「ちょんばれ」になるので、
下手な勉強したてのイタリア語で、コーヒーのお替りを依頼。 
こそっと、例外的に、他の人にはわからないように、
二杯目のコーヒーに入れてもらう事に成功しました。 
それ自体は、大したことではないのだけど、
思わず「やったー」と思いました。 
私だけ二杯飲めたこと、それだけが、強く記憶に残っています。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/14/Milano_collage.jpg


「海外では、美人を見たら、何でもいいから声をかける」
ミラノのスカラ座近くの路上で、黒髪のイタリア人らしき、
女優みたいな人にすれ違い、道を尋ねた記憶があります。 
とっても美人でしたが、彼女いわく、自分は日本人だって。 
わからないものですね。 
海外に出かけると見分けがつかなくなる。 
先入観が働くからかもしれないけど。 
所で、現在の若者の傾向は、どうなのか知らないけれど、
我々年寄りの世代の日本人は、日本人同士でも、
その必要が無い限り、見知らぬ人に声をかけるという習慣がない。 
特に、いつも周りに人がいっぱいいる都会人はそうだと思う。 
普段から、そんな調子だから、
ましてや、相手が外国人となると、
必要でもない限り、より億劫になる。 それが普通だと思っている。

でも、海外に出ると、特にアメリカ人の旅行者などは、
随分気軽に、外国人に声を掛けるのを見る。
現実に、2005年の大晦日の朝、パリで宿泊したホテルの
一階のエレベーター付近を歩いていると、
シカゴから大晦日をパリで過ごすために来たという、
女子大生らしき若い女性二人に向こうから声を掛けられた。 
Are you leaving Paris today ?  
旅行者同志なら、それって結構自然なこと。 
何処から来たとか、今日はどうするのだとか、
向こうから聞いてきて、それがとても自然な感じがする。 
あんな時、個人旅行だったら、
またちょっと変わった展開になったかも。 
残念ながら、その日の午後の便で日本に帰るとしか言えなかった。 
たまたま偶然の「袖触れ合う仲」だったのに、
すれ違い時の、ほんの一瞬の短い会話だったため、
それはそれでお終い。 
そんな場合が、自分の身の回りに起こる場合は、
すかさず、気軽に、国際親善をしよう。
これは、旅の重要な要素だ。 
記録を見ると、その大晦日の夜から元旦の朝にかけて、
パリでは暴動があったとか。 
新聞の報道では、車が425台も焼かれたとのこと。 
その騒動に居合わせなかったのは、
よかったのか、ついてなかったのか、意見が分かれるところ。

予期せぬことに遭遇するのも、旅の楽しみですね!

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