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我が辞書には、不可能ばかり [blog]

「わが辞書に不可能はなし」と和訳された
ナポレオン1世のその言葉は、そのまま文字通りに直訳すれば
「不可能はフランス語にあらず」とのこと。 
「Impossible n'est pas francais.」がその原語らしい。 

まあ、歴史にその名を残した人だから、
そんなセリフも相応しいのかも知れない。

自分のやること為すことが、ことごとく自分の思うようになる。 
もし、そんな人生を送れたら本望だろうが、
果たしてそんなことが可能だろうか? 

イギリスを除き、ヨーロッパの大半を制したナポレオンでさえ、
厳しい気象条件のロシアでは撤退を余儀なくされた。 
(ロシアの冬の厳しさは、あのソフィアローレンとマルチェロ
マストロヤーニが出ていたイタリア映画「ひまわり」を見ればわかる)
気の毒に、後に南大西洋の孤島セント・ヘレナ島へ島流しにされている。

平家物語にもあるではないか、
「奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」と。

それでも、人生の一時期でも、可能であれば
それに類する凱旋状態は手に入れたいと思うもの。 
しかし、大多数の人々は、結局はたいした成果も上げられずに、
平凡な人生を終えることになる。 

何も悩むこともなく、苦悩や不安に苛まれることもなく、
何か特別なことを達成できなくても、
ストレスもなく、平穏無事にすごすことができれば、
それはそれで上出来の人生だと思う。 

なにも特別に飛びぬけて出来なくてもいい。 
手の届かない月を求めて手を差し出しても、意味がない。 

人生その先が見えてくる頃には、
そのように自分自身に言い聞かせて、自分を納得させる。 

なにも歴史に名前を残すだけが人生ではない。 
卓越した頭角を表すのも一つの人生なら、
なにも出来なかったのも別の価値ある一つの人生だろう。 

自分自身が納得できればそれでいいのであって、
人にとやかく言われるものではない。 
自分の無能を自分で慰めているだけではないか
と言われれば、その通りだ。 でも、それで何が悪い。


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